みなさんこんにちは!金豚です。
今回は、生命保険の中でも、円建て・外貨建てについて、メリットとデメリットも交え
ながら解説していきたいと思います!
一般的な生命保険の種別やその内容については、以下の記事で解説しています。
本記事ではさらに銘柄を選ぶ際、判断の参考にしていただければ幸いです!
invester-gold-pig.hatenablog.com
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大前提として、当ブログにて公開した内容については金豚が経験等に基づく個人的な見解となります。正確性の100%担保はできません。最終判断はご自身の責任とご判断で行っていただきますようお願い申し上げます。当ブログにより何らかの損失が発生した場合でも理由の如何を問わず責任は負えませんので、何卒ご了承ください。
上述したように、生命保険には「円建保険」と「外貨建保険」の2種類がありますが、
これらは主に通貨の違いによって特徴が異なります。それぞれのメリットやデメリット
について、詳しく説明します。
1.円建保険
円建保険は、契約金額や保険料が日本円で設定される保険です。日本国内で販売され
る保険のほとんどが円建です。
◎メリット
・為替リスクがない
保険契約の支払い(保険料の支払いも、保険金の受取も)すべて日本円で行われ
るため、為替変動によるリスクはありません。円建のため、契約者は円の価値に
対して安定的な予測ができます。
・(外貨建てに比べて)分かりやすい
保険契約がすべて円で表示されるため、契約内容が理解しやすく、管理も簡単
です。為替レートに気を使う必要がなく、安定した支払いが続きます。
・日本円での生活費に合わせやすい
保険料の支払いも保険金の受け取りも円で行うため、日々の生活費とマッチしや
すく、保険金の使い道が予想しやすいです。
✖デメリット
・低金利環境の影響を受けやすい
この記事を書いている2024年11月現在、日本銀行の政策金利は0.25%となって
おり、今後も少しずつ上昇の機運が高まっております。日本はこれまで長期間に
わたって低金利(マイナス金利)政策を続けてきました。そのため、円建の生命
保険(特に積立型)では、将来の運用利回りが低く、積立金額が少なくなる可能
性があります。ただし、上述の通り日銀政策金利の上昇により運用益が大きく
なる可能性もあります。
・インフレリスク
長期的に円の価値が下落した場合、円建保険の受け取る額も相対的に価値が減少
する可能性があります。特に、インフレが進行すると、受け取る保険金の実質的
な価値が低下するリスクがあります。これについては、円高・円安が関係して
おり、以下のように別記事にして解説しているので、よければご覧ください。
invester-gold-pig.hatenablog.com
2.外貨建保険
外貨建て保険は、保険契約が米ドル、ユーロ、豪ドルなど、外国通貨で設定される
保険です。保険料の支払い、または保険金の受け取りが外貨で行われます。
◎メリット
・為替差益の可能性
外貨建保険は、契約時の為替レートに基づいて外貨で保険料や保険金が設定され
ます。そのため、円安が進行した場合、外貨建の保険は円換算で見た価値が増加
する可能性があります。特に、外国通貨の金利が高い場合、運用益も大きくなる
可能性があります。金豚の家族の話で恐縮ですが、およそ10年ほど前に始めた
外貨建生命保険が円安の進行とともに利益が大きく出ており、大変喜んでいた
記憶があります。
・高金利の通貨に投資
外貨建保険は、一般的に日本円よりも金利が高い通貨で運用されることが多い
ため、積立型の場合は運用利回りが高くなる可能性があります。例えば、米ドル
や豪ドルなど、金利が高い通貨で運用されることがあります。
・インフレヘッジ(インフレ対策)
外貨建保険は、円の価値が低下しても外国通貨建で保険金が支払われるため、
インフレリスクからある程度守られる可能性があります。例えば、円の価値が
低下すれば、外国通貨に対する価値が相対的に上昇することもあり得ます。
✖デメリット
・為替リスク(為替変動リスク)
外貨建保険の最大のデメリットは、為替リスクです。契約時に設定した外貨が
円に換算される時点で、為替レートが円高に変動していれば、受け取る金額が
予想より少なくなることもあります。円高になると保険金の受け取り額が減少
し、円安になると逆に受け取り額が増える可能性があります。投資信託など
(S&P500やオルカン)と同様に外貨建の最大のデメリットとして、この先行き
がどうなるのかが為替に依存していることが挙げられます。
・支払額が不安定
為替の変動により、保険料の支払い額が日本円で増減することがあります。例え
ば、外貨建保険の契約時にドルを選んだ場合、ドルが高くなると毎月の保険料
が予想より高くなることがあります。為替変動に対して柔軟に対応できるかどう
かが非常に重要です。
・税金の取扱いが複雑
外貨建保険の場合、契約通貨が外貨であるため、保険金を受け取る際や解約時
に、税金や為替差益に関する取扱いが複雑になることがあります。
3.金豚の見解とまとめ
これまでに解説した内容を以下の表にまとめました。
特徴 | 円建て保険 | 外貨建て保険 |
通貨の設定 | 日本円 | 外貨(例:米ドル、ユーロ、豪ドルなど) |
為替リスク | なし | あり(為替レートの変動に影響) |
運用利回り | 低金利環境の影響を受けやすい | 高金利通貨に投資されることが多い |
インフレ対策 | インフレに弱い | インフレリスクをある程度回避可能 |
保険料の安定性 | 安定している | 為替レート変動により変動する可能性 |
リスク管理 | リスクが少ない | 為替リスクや金利リスクを考慮する必要がある |
★どちらを選ぶべきか?
ご覧いただいているあなた自身のリスク許容度や将来のライフプラン、資産運用目的
によります。要するに目的をきちんと定めることが第1に検討することです。
・安定性を重視したい場合
為替リスクを避けたい場合は「円建保険」が向いています。
・高い運用利回りやインフレ対策を望む場合
為替変動をある程度受け入れられる場合は「外貨建保険」が適しているかもしれ
ません。ただし、損失が出る可能性も考慮する必要があります。また、解約時の
手数料がかかる場合があります。
金豚自身は円建、外貨建ともに入ってはいません。(不動産投資の団信のみ)元々は
円建に入っていましたが、目的や将来を検討した際に、現状では不要と判断しまし
た。例えば、結婚して子供が生まれた場合の経済的な支援を加味して保険に入るので
あれば良いと思います。逆に独身の方や、生命保険以外でまかなうことができる人は
不要かもしれません。ライフプランなども含めて専門家への相談もおすすめです。
生命保険は種類や商品が多く、複雑なため、加入前に必ず保険会社やファイナンシャ
ルプランナーなどに相談し、自分が納得した上で進める方が良いです。各保険会社の
商品の比較を各保険会社のウェブサイトやパンフレットで、具体的な商品内容や手数
料などもわかるので、それらも用いて比較検討するとベストだと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました!皆さんの保険商品の選定基準の一助になれば幸いです!
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