金豚の投資ブログ

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【比較】_円高 vs 円安

みなさんこんにちは!金豚です。

今回は、経済のお話として円高と円安について解説し、それぞれのメリットとデメリットについて簡単に述べていきたいと思います!

 

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大前提として、当ブログにて公開した内容については金豚が経験等に基づく個人的な見解となります。正確性の100%担保はできません。最終判断はご自身の責任とご判断で行っていただきますようお願い申し上げます。当ブログにより何らかの損失が発生した場合でも理由の如何を問わず責任は負えませんので、何卒ご了承ください。

 

 

先に結論だけ言います。【円高も円安も市況によりけり】です。

 

円高と円安は、外国為替市場での日本円(JPY)の価値が他の通貨に対してどう変動するか?を示す概念です。我々の生活や経済に大きな影響を与える【為替相場の動き】と言い換えることができます。それぞれメリットとデメリットがありますので。以下に説明します。なお、説明の都合上基本的な説明通貨は円とドルの2種類に絞らせて頂きます。あらかじめご了承ください。

 

1.円高(円の価値が上がる)

 円高とは、1ドルあたりの円の価値が上がることを意味します。たとえば、1ドルが

 120円から100円になると、円高です。

 概念的なイメージは以下の図がわかりやすいので共有します。

参考 https://b-pocket.org/blog/lifememo/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%81%AB%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%82%92%E8%A9%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%80%8C%E5%86%86%E9%AB%98%E3%81%A8%E3%81%8B%E5%86%86%E5%AE%89%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8

 上図のように、1ドルに対して【安く】買うのが円高、【高く】買うのが円安です。

 もう少し細かいメリットデメリットを見ていきます。

 

 ◎メリット
  ・輸入品が安くなる
   円高になると、外国から輸入する商品(例えば石油や食品、機械など)の価格が

   安くなります。(安く仕入れることができる)これにより、消費者は物価の上昇

   を抑えられ、生活コストが低減します。

   2024年11月現在、色々な食料品・日用品などが円安の影響もあり、2022年以

   降、少しずつ段階的に値上がりしております。参考として、以下のリンクに

   わかりやすい詳細内容が記載されているのでご覧ください。 https://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2024/0910/1357.pdf

  ・海外旅行が安くなる
   円の価値が高ければ、海外での購買力が増し、旅行や留学の費用が相対的に安く

   なります。もう少しわかりやすくするために例題を考えてみます。

   ・3ドルの商品を買うために、用意しなくてはならない日本円はいくら?

    仮に2024年4月の段階で1ドル160円、2021年4月の段階で1ドル110円という

    想定をした場合、3ドルではそれぞれ

    3ドル×160円=480円(円安) 3ドル×110円=330円(円高)となり、3ドル

    の商品を買うのに為替の影響で150円も変わります。少し話は逸れましたが、

    海外旅行でお土産などを現地で買うことを考えた際、円高である方がお得に

    なるイメージが湧いたかと思います。

参考 https://www.77bank.co.jp/kawase/usd_chart.html

  ・外国からの債務返済が楽になる
   主には国レベルの話になりますが、外国通貨建てで借金がある場合、円高になる

   と円の価値が増すため、外貨建ての債務返済が楽になります。

  ・輸入原料の価格が下がる

   製造業にとって、海外から輸入する原料の価格が下がるため、生産コストが削減

   できます。海外製の自動車や家電製品などが安く購入できるため、消費者の負担

   が軽減されます。

 ✖デメリット
  ・輸出が不利になる
   円高になると、日本の製品が外国市場で高くなるため、価格競争力が低下しま

   す。特に自動車や家電製品などの日本製品を多く輸出している企業にとっては、

   収益が減少し、業績に悪影響を与えることがあります。買ってもらってナンボ

   なのでしょうがないですね・・・

  ・企業の収益減少
   海外で売上を上げている企業にとって、円高は収益を円に換算した際に減少する

   ため、利益が減少します。例えば、1ドル160円と110円で比較をした場合、企業

   の利益が10,000ドルだった場合、それを円に転換すると以下のようになります。

   10,000ドル×160円=1,600,000円 10,000ドル×110円=1,100,000円

   こうしてみると、50万円の差が出ることがわかります。

 

2.円安(円の価値が下がる)

 円高のパートで説明をしてきたので、さらっと説明しますが、円安は1ドルあたりの

 円の価値が下がることを意味します。

 ◎メリット
  ・輸出が有利になる
   円安になると、日本の製品が外国市場で安くなるため、価格競争力が増し、輸出

   企業の売上や利益が増加する可能性があります。特に自動車、電機、精密機器な

   どを多く輸出している日本企業にはプラスの影響があります。

  ・企業の収益増加
   海外での売上が円安によって増えるため、海外から得られる収益が円に換算した

   際に増加し、企業の業績が向上することがあります。上述の計算のように、収益

   に差が出ます。

  ・観光業の活性化
   円安になると、外国人観光客が日本を訪れやすくなり、観光業が活発になりま

   す。また、円安によって日本人の海外旅行は減少し、国内旅行が促進されること

   もあります。

 ✖デメリット
  ・輸入品が高くなる
   円安により、外国からの輸入品(エネルギー資源や原材料、食品など)の価格が

   上昇します。これが企業のコスト増加や消費者物価の上昇(インフレ)につなが

   り、ランニングコストや生活費が高くなる可能性があります。

  ・海外旅行が高くなる
   円安は日本円の価値を下げるため、海外旅行の費用が増加します。特に外国での

   物価が高い地域では、日本人の旅行者にとって負担が大きくなります。

  ・インフレ圧力が高まる

   輸入物価が上昇し、国内の物価も上昇する傾向にあるため、インフレが進行する

   可能性があります。副次的な作用として、インフレは少しずつ段階的に悪化して

   いる中、従業員の賃金アップにつながっている側面があります。

  ・国際的な信頼感の低下(金豚が一番懸念している項目)
   長期間にわたる円安が続くと、外貨建ての債務返済負担が増大し、外国からの

   資金流入が減少する可能性もあります。また、過度の円安は通貨の安定性に疑問

   を持たれる原因となり、国際的な信頼感を損ねることもあります。もっと言え

   ば、日本円自体が軽く見られ、世界的な通貨競争力が低下します。というより

   も、すでにかなり通貨価値として弱体化していることが以下の図からわかりま

   す。このままいくと、世界に流通する通貨として円の存在が薄くなると、外貨

   交換などの場面で取り扱いがなく、外貨に換えることができない・・・という

   ことが出てくると思われます。(実際に円の取り扱いは少なくなっているとか)

 

参考 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81855

 

3.金豚の見解とまとめ

 円高と円安にはそれぞれ一長一短があります。円高は輸入品の価格低下や海外旅行の

 安価化をもたらしますが、輸出企業には不利な影響を与えます。一方、円安は輸出企

 業に有利に働きますが、輸入品の価格上昇や物価高など消費者への影響が懸念されま

 す。しかし、あまりの円安は世界通貨との競争力を低下させる可能性が高まります。

 日本経済において、円高と円安のどちらが望ましいかは、経済状況(市況)やその

 時々の政策目標によって異なります。結論が出ないことが結論になります・・・

 

ここまでお読み頂きありがとうございました!皆さんの投資判断の一助になれば幸いです!

 

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