金豚の投資ブログ

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【確定給付型企業年金】確定拠出年金(DC)との違い

みなさんこんにちは!金豚です。

今回は、【確定給付型企業年金】について解説していきたいと思います!主に会社員が対象となる本制度であり、将来の資産形成として良く耳にするかと思いますが、いったいどのようなものなのか?について解説していければと思います。

 

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大前提として、当ブログにて公開した内容については金豚が経験等に基づく個人的な見解となります。正確性の100%担保はできません。最終判断はご自身の責任とご判断で行っていただきますようお願い申し上げます。当ブログにより何らかの損失が発生した場合でも理由の如何を問わず責任は負えませんので、何卒ご了承ください。

 

1.確定給付型企業年金(DB)とは?

 確定給付型企業年金(DB:Defined Benefit)は、企業が退職後の年金額をあらかじめ

 定めておく年金制度です。受け取る年金額があらかじめ決められているため、従業員

 は将来の受取額を計画しやすい仕組みとなっています。主に企業がリスクを負い、

 安定した年金給付を確保できるため、従業員にとって安心感がある一方で、企業の

 負担が大きくなることもあります。以下に詳しく確定給付型企業年金のメリットとデ

 メリットを詳しく説明します。

 

2.メリット

 2ー1.給付額が確定している

 企業があらかじめ給付額を約束しているため、従業員は退職後に安定した年金収入を

 見込むことができます。企業型確定拠出年金のように、自分で運用して損失が出る心

 配がありません。給付額は一般的に従業員の勤続年数や給与額に応じて決まるため、

 長く勤めた従業員にとっては手厚い保障となります。

 2ー2.リスクは企業が負担

 投資のリスクや運用成績による影響は企業が負担するため、従業員はリスクを気にす

 ることなく、安定した年金を確保できます。特にマーケットが不安定な時期でも、

 給付額が減る心配が少ないです。

 2ー3.老後の生活資金として安定

 定められた年金額が支給されるため、従業員の老後資金計画が立てやすくなります。 

 また、他の年金制度と併用することで、さらに安定した老後の生活資金を確保するこ

 とが可能になります。

 2ー4.運用知識が不要

 確定拠出年金と異なり、従業員自身が運用を行う必要がなく、金融知識がなくても

 加入できる点が大きなメリットです。企業や年金基金が運用を担当するため、従業員

 は運用方針について考える必要がありません。

 2ー5.従業員の企業に対する信頼向上や企業のイメージアップにつながる

 企業がリスクを負担し、安定した老後資金を保証することは、従業員の企業に対する

 信頼を高め、長期的な雇用関係の維持につながります。確定給付企業年金制度を採用

 していることで、従業員にとって魅力的な福利厚生の一つであり、優秀な人材の確保

 や定着に貢献します。また、企業のイメージアップとして従業員の福利厚生に力を入

 れている企業としてアピールすることができます。

 

3.デメリット

 3ー1.企業に財務的な負担がかかる

 企業は将来の年金給付に備えて資金を積み立てる必要があり、運用成績が悪化した

 場合には追加拠出が求められます。特に経済状況が悪化した場合には、企業の財務に

 大きな負担がかかります。

 3ー2.従業員にとって年金制度の柔軟性が低い

 年金額があらかじめ決まっているため、自分で運用額を増やす自由がない点は大きな

 デメリットです。また、確定拠出年金のように自分で積極的に資産を増やすチャンス

 も少ないため、資産運用に興味がある従業員には不向きと感じられるかもしれませ

 ん。(確定拠出年金と併用している企業もあるので、自分で運用先を決めたい場合

 はこちらを利用すると良いでしょう。)

 3ー3.企業の破綻リスク

 企業が経営不振や倒産に陥ると、年金の支給が困難になるリスクがあります。企業型

 確定給付年金の受給者は一定の保護があるものの、年金の全額が保証されるわけでは

 ありません。

 3ー4.インフレの影響に弱い

 年金給付額が決まっているため、物価が上昇(インフレ)した際に、年金の実質的な

 価値が目減りする可能性があります。インフレが続くと、年金だけでは生活資金が

 不足するリスクがあります。

 3ー5.人材の流動性が低下しやすい

 確定給付型はその性質上、長期勤続を前提とすることが多く、従業員が転職しにくい

 状況を生みだす要因の1つになります。企業側にとっては有能な人材の定着を促す反

 面で、従業員のキャリア形成にとっては柔軟性が損なわれる側面もあります。

 

4.金豚の見解とまとめ

 あまり聞きなれない「確定給付型年金」について解説してまいりましたが、一般的に

 年金制度の階段という話があり、主には以下のようなイメージになります。

 

参考 https://www.sjdc.co.jp/examination/dc/location/

 この図を見ると、国民年金(基礎年金)を1階、厚生年金を2階とした場合に、

 確定給付型年金は3階に位置しています。企業によっては3階部分に企業型DCが

 いたり、4階部分に企業型DCがいたり、iDeCoがいたりとバリエーションは様々で

 す。金豚の所属している会社ですと、3階にDB、4階にDCというパターンとなってお

 ります。

 まとめとして確定給付企業年金が向いている人は、確定給付企業年金を老後の安定

 収入として重視する人や、自分で資産運用を行わずに確実な年金額を確保したい人に

 向いています。(要は丸投げノーリスクで老後のお金が欲しい人です)また、長期的

 に1つの企業で働く意向があり、転職を頻繁に行わない人にとっても、安定的な老後

 資金の形成に役立つ制度です。

 ただし、上述の通り確定給付企業年金は、企業がリスクを負い、安定した年金給付を

 提供する仕組みであり、従業員にとっては安定した老後資金を確保できる点が最大の

 メリットとされています。一方で、企業側の負担が大きく、経済状況により企業の財

 務が圧迫されるリスクもあります。老後資金の確保に向けて他の年金制度や貯蓄と

 併用し、リスク分散を図ると良いと考えております。

 正直なところ、これからの人材の流動性は比較的高まることが予想され、1つの企業

 で新卒入社したとしても定年まで働き続ける従業員は少なくなるとみています。

 そのため、この確定給付企業年金自体の存続を見直し、別の制度になるか、はたまた

 DCへの掛金拡充のような法改正があるか・・・といった色々な可能性があります。

 少なくとも、将来の自分の資産を守るのは自分自身という責任感を持ち、常日頃から

 情報を取り入れられるようにアンテナを張っておくことが重要だと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました!皆さんの投資判断の一助になれば幸いです!

 

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